WordPressは先人たちが開発してきたプラグインが数多く用意されています。開発者界隈では「車輪の再開発はするな」と言われていますので、何か実装したいプログラムがある場合、そのプログラムは既存のプラグインを探すほうが良いでしょう。
ただ、やっぱりエンジニアとして何か自分で開発するほうが喜びを感じるので、自作プラグインの作り方をまとめます。
今回作るプラグイン
今回はプラグインを作り方を手始めに勉強する目的なので、とてもシンプルなプラグインを作ります。実際に自分で作ったプラグインをWordPressに読み込ませて実行することに重きを置いていきましょう。
作るプラグインは、プラグインを有効化しているとブラウザのコンソールに"こんにちは、世界"と表示する恥ずかしいプログラムを動かそうと思います。
まずはプラグインを読み込ませたい
プラグインはWordPressのwp-content/pluginsフォルダにまとめられています。基本的に配布されているプラグインは"akismet"フォルダ等々さらにフォルダ分けされていますが、システム的にはpluginsフォルダ直下にphpファイルを直接ぶち込んでも問題ないようです。なのでpluginsフォルダ直下にmy-hello.phpファイルをぶち込んで、ファイルに
<?php
/*
* Plugin name: こんにちは、世界プラグイン
*/
とだけ書いて保存してみます。こうなります。
めちゃださプラグインを読み込むことができました。この状態で有効化を押すことでmy-hello.phpに書き込まれている関数が実行されるようです。
プラグイン情報を追加する
プラグインには著者やバージョンなどの情報を追加することができます。
Plugin name:...の下に情報を追加していきます。
<?php
/*
* Plugin name: こんにちは、世界プラグイン
* Description: こんにちは、世界とコンソールに表示するだけのなんでもないプラグインです。
* Version: 4649.zatyです."世界"
* Author: ゆひゃ
* Author URI: zaty.jp
*/
Descriptionは言うまでもなく説明ですね。Versionは数字だけでなく文字列なんでも大丈夫そうです。Authorは著者で、Author URIに記載したURLを追加することで著者をリンクにすることができるようです。結果はこうなります。
一応プラグインも紹介しとく
<?php
/*
* Plugin name: こんにちは、世界プラグイン
* Description: こんにちは、世界とコンソールに表示するだけのなんでもないプラグインです。
* Version: 4649.zatyです."世界"
* Author: ゆひゃ
* Author URI: zaty.jp
*
*/
add_action("wp_head","hello_world");
add_action("admin_head","hello_world");
function hello_world ()
{
echo "<script>console.log('こんにちは、世界');</script>";
}
管理画面だけじゃなくサイト上でも表示させるようにしておきました。
まとめ
今回紹介したプラグインは特に有用性はないのですが、「車輪の再開発」は車輪のことを知りたい場合価値のあることだと思っています。自分で作ってみることで自分の手札が増えて、いつかの自分にしかできないプログラムの開発に繋がるのではないかと信じています。