coincheckとは
coincheckは2012年8月に設立されたレジュプレス株式会社が翌々年同月に提供開始された仮想通貨取引販売所のサービスです。2017月3月に社名変更があり、現在はコインチェック株式会社の提供となっています。
coincheckは2018年1月にクラッキングによってNEMの不正送金、流出を受け、部分的にサービスを停止していました。そのため、仮想通貨及び法定通貨の入出ができない状態になっていましたが、業務改善や技術的な安全性の向上に努め、2018年11月26日には仮想通貨の入出金、購入・売買が完全に再開されました。さらに2019年1月11日には資金決済に関する法律に基づく仮想通貨交換業者として関東財務局に登録し安定したサービス提供の継続、安心・安全なセキュリティの向上を掲げています。
そもそもNEM流出はcoincheck社の仮想通貨管理態勢の不備(即時出金対応のための仮想通貨のオンラインのみの管理)によって生じたと考えられています。coincheck社は信頼回復に向け、経営管理体制及び内部管理態勢強化の取り組みの内容を以下のように公表しています。
- 経営体制の抜本的な見直し
- 経営戦略を見直し、顧客保護を徹底
- 取締役会による各種体制の整備
- 取り扱う仮想通貨について、各種リスクの洗出し
- マネー・ローンダリング及びテロ資金供与にかかる対策
- 各種態勢の抜本的な見直し、実効性の確保
コールドウォレット(仮想通貨のオフライン管理)の導入し、再度不正送金等の仮想通貨の流出が発生しないように徹底的に対策されています。なので現在はcoincheckで安全に仮想通貨の取引をすることができます。
取引できる通貨
- BTC ビットコイン
- ETH イーサリアム
- ETC イーサリアムクラシック
- LSK リスク
- FCT ファクトム
- XRP リップル
- XEM ネム
- LTC ライトコイン
- BCH ビットコインキャッシュ
- MONA モナコイン
coincheckでは国内取引販売所でも随一で取引することができる通貨が多いのが特徴です。
手数料・レバレッジ
現在BTC取引所の手数料が無料になっています。サービス開始からキャンペーンとして実施されていますが、現在は終了期限を設けられていません。キャンペーンの終了する日の2週間以上前にはcoincheck内のお知らせにて予告されます。ただし、取引時にはスワップポイントが発生します。
ロングポジション | ショートポジション | |
新規約定時 | 取引約定金額(円) × 0.04 % | 取引約定数量(BTC) × 0.05 % |
繰越し時(新規約定時から24時間ごと) |
加えて、他の取引販売所同様に仮想通貨の送付の際に手数料が発生します。
通貨 | 手数料 |
BTC | 0.001 BTC |
ETH | 0.01 ETH |
ETC | 0.01 ETC |
LSK | 0.1 LSK |
FCT | 0.1 FCT |
XRP | 0.15 XRP |
XEM | 0.5 XEM |
LTC | 0.001 LTC |
BCH | 0.001 BCH |
MONA | 0.001 MONA |
なお、coincheck間の送付手数料は無料になっています。
日本円の入出金手数料は以下のように金額によって異なっています。
種類 | 3万円未満 | 3万円以上50万円未満 | 50万円以上 | その他 |
銀行振込(日本円) | × | × | × | 無料 |
コンビニ入金(入金額から差し引かれます。) | 756円 | 1000円 | × | × |
クイック入金(入金額から差し引かれます。) | 756円 | 1000円 | 入金額×0.108%+486円 | × |
日本円出金 | × | × | × | 400円 |
メリット
チャット機能が充実
スマホアプリ版では様々な通貨ごとに異なるチャットサーバでチャットができます。coincheckで扱っていない通貨のチャットも公開されているのでマイナーコインや推しコインで繋がりを作れます!
レバレッジ取引ができる
bitbankTradeがサービス終了したり、bitFlyerLightningのレバレッジ取引倍率が最大4倍に修正されたり国内取引所でレバレッジサービスが縮小傾向の中、コインチェックでは最大5倍のレバレッジ取引ができます。
取引できる通貨が多い
現在国内の取引販売所で売買することができる主要通貨10種類の内、モナコイン以外の全ての通貨を売買することができます。
デメリット
アルトコインの売買は全て販売所
アルトコインを売買したい場合は全て日本円ペアで販売所で公開されている値段で数量購入することになります。販売所による仮想通貨の売買は取引所に比べるとスプレッドが大きくなる傾向があるので、アルトコインのデイトレのような頻繁な売買をするにはcoincheckは向いていないように思われます。
まとめ
coincheckの基本的な情報をまとめました。coincheckはNEM流出事件当時、国内の仮想通貨取引所としてテレビやYouTubeのコマーシャルや街中の広告を通してよく知られていただけに、仮想通貨を詳しく知らない人の間でもかなり話題になりました。2019年現在は仮想通貨の管理態勢が徹底的に見直されており、これから信用回復とともに今度は世間に仮想通貨の良いイメージを示してほしいですね。
また、既に他の国内取引所と比べて多くの通貨を取り扱っているcoincheckですが、基準をクリアした新規通貨を随時追加していくとのことを2019年1月の記者会見によって発表されています。さらに多くの通貨を取り扱うことで仮想通貨の流通とともにcoincheckのさらなる発展が期待されます!